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急行電車

少し伸びた髪を切り落としたよ 想い出ごと

君の成分は もう何処にも無いわ

君に触れた時の温かさだけ 指に残る

あの日 ただ一度触れただけの指先

神様も信用できない

わりと現実的なあたしだけれど

「運命」って言葉で都合よく片付けちゃって

さっさと忘れたいわ

君の住んでいた街を 通り過ぎていく急行電車

君が待っていたホームを 走り抜けいていく急行電車

曖昧すぎる距離を持て余しては 強がっていた

「帰りたくない」なんて言えるはずもなかった

甘い香り 鼻をかすめた

女の子の髪が風になびく

君はこんなシーンに弱いよね

なんて思って 少しだけ笑えちゃった

君の住んでいた街を 通り過ぎていく急行電車

君が待っていたホームを 走り抜けていく急行電車

君はきっと今頃 他の娘に夢中

寂しがりな君は もう他の娘に夢中

あの日 君が触れた髪から

何か始まる気さえしていたのに

「運命」っていつも冷たいよね

なんか…もうちょっと…素敵な結末はないの?

君の住んでいた街を 通り過ぎていく急行電車

君が待っていたホームを 走り抜けていく急行電車

君はきっと今頃 他の娘に夢中

寂しがりな君は もう他の娘に夢中


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