つなぐ
頼りない今日も 不確かな明日も 過ぎてしまえば 揺るぎない昨日よ 君のその眼が映してきた世界の全てを 知ること叶わぬ寂しさも 同じ温度で 同じ様に感じてくれるのなら 無かったことになるのに 曲がりくねりながら 辿り着いた現在が 望んでいたようなものでなくても…...
Over drive
絡まる感情線 走り出したらもうきっと 止まれないと気付いて ブレーキ踏みこんだ はしゃぐばかりで 色気もない時間が 幸せすぎて これ以上望みたくなかった あぁ 欲しいものなんて…大したコト言ってない 不自由ささえ スパイスになるわ "永遠"とか よく言うわ ホント...
darling?
あたしの髪に触れて 愛おしそうに笑う あなたの指が触れる それだけで胸が苦しい 本当はあなたも 寂しがりなんだろう その言葉もまなざしも ホントにあたしのものなの? 騙されてあげてもいい けど ねぇ ずっと ここにいて 永遠ってどんな色?見てみたいの...
つるべおとし
君が落とした涙の音が 静かに雨を連れてきた 還るあてももうなくて ただ一人立ち尽くす 「さ よ う な ら」 たった五つを告げるために どれくらい苦しくて… なんて話は要らないから 真っ直ぐ 真っ直ぐ 落ちていった 何処にも還らない 僕らの恋 夕日の最後の残り日に...
急行電車
少し伸びた髪を切り落としたよ 想い出ごと 君の成分は もう何処にも無いわ 君に触れた時の温かさだけ 指に残る あの日 ただ一度触れただけの指先 神様も信用できない わりと現実的なあたしだけれど 「運命」って言葉で都合よく片付けちゃって さっさと忘れたいわ...
カルテ
あたしの病の名前を 誰も教えてはくれない 「そもそもお前は、幸福なのだから。」と 知っているよ それでも 確かに迫る苦しさを 一体どうして あんたに示せるというの? 理由などない 宛てもない虚しさに形を与えて 呼吸ができるように カルテを書こう 拙い手で...
満ちる夜
「満ちればあとは 欠けるだけ。」 君が言う 寂しげに 「欠ければあとは 満ちるだけ。」 あたしは言う 何度も言うよ 繰り返し 繰り返し あたしは生きて 何度でも 何度でも 君に伝えたい 寒さを凌ぐ 毛布になろう 春を告げる 鳥になろう 君の眼に映る世界を全て...
金魚姫
貴方をひとりじめにしたいよ ずっと 叶わぬ願いは 泡になった 溜め息さえも 小さなあぶくになって 今夜も静かな水底に 眠るわ まあるい金魚鉢の中 呼吸もできないくらいに 愛してね 貴方をひとりじめにしたいよ その眼に映るあたしは どんな色ですか...